江古田の空より愛をこめて~環便り

昭和の風情が残る街、六畳一間的な空気感が魅力の江古田にある、和雑貨屋の店主のブログです。江古田に遊びに来て下さい。

七宝焼~明治時代に短期間に世界最高レベルに達した工芸

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七宝焼と聞くと、思い浮かぶのが「勲章」
何故、そこで勲章が浮かぶかと言えば、「ベルばら」と「宝塚」のせい。

オンタイムで連載を見ていた世代なら、あの世界観に熱中していた友達が少なからずいたはずです。そして、そういう友達が見せてくれたパンフレットを見て、勲章の「工芸的な美しさ」に捕らわれてしまいました。どうやったらこんな美しいものが作れるのだろうかと、飽きることなく見つめたものです。

七宝焼の魅力といえば、ガラス質の釉薬、エナメルの艶感、透明感。
かつ、その色や艶は、時を超えて「色褪せることのない」もの。

七宝焼は、金属の素地に釉薬を塗り、焼成して作られます。
いろんな形状のもの、いろんなサイズのものが、いろんな色彩で作れます。

宝石は、原石次第でサイズも形も制限がありますが、
そういう制限を取っ払いで、宝石のような美しさを表現できるのが七宝焼

仏教(法華経)の七宝(金、銀、瑪瑙、瑠璃、硨磲、真珠、玫瑰)のように美しいものなので「七宝焼」と呼ばれるようになったという説があります。

この七宝焼、日本には中国~朝鮮を経て奈良時代に渡来。
ところが、七宝焼はなかなか世間一般に広まりませんでした。

明治になって、開国して外貨が必要だった頃。
外貨獲得になる交易品の企画開発が重要視された時期、オランダ船が七宝焼をたくさん積んでいることに目をつけて、海外ニーズが高いならばと、日本での研究や技術開発が進みました。

日本の金工職人の技術の高さと美意識が相まって、「短期間で」「世界最高レベル」の工芸に発達したのが日本での七宝焼

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<作家紹介>
萩野正子さん。金沢市工芸協会会員。北陸金沢で創作活動を続けていらっしゃいましたが、この度転居されて関東住民に。これまで数々の展覧会に出品、入賞。浜松市芸術祭展最高賞、北国女流美術展最高賞など。
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色褪せることのない七宝の美しさ。
楽しんでいただけたらと思います。

通販→https://goo.gl/VrFsgX

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