江古田の空より愛をこめて~環便り

昭和の風情が残る街、六畳一間的な空気感が魅力の江古田にある、和雑貨屋の店主のブログです。江古田に遊びに来て下さい。

人生を10年20年スパンで考える事

f:id:wazakka:20190202184446j:plain

f:id:wazakka:20190202184455j:plain

f:id:wazakka:20190202184506j:plain



またNHK-BSでイッピンの再放送でもあったのか、『枯れ葉のお皿』のHP閲覧数や電話問合せが増えております。先日は、5枚まとめて山口県へお嫁入り。

うちの漆器津軽塗・木村正人さんに塗ってもらっておりますが、この『葉っぱシリーズ』を置いているのは、都内では当店ぐらいじゃなかろうかと思います。

生地は紙。竹の繊維が混ざっている紙で形を取り、そこに和紙を重ねて成形。だから、こんなに薄手。薄いけれど、漆をたっぷり吸い込んで、しっかり硬化しているのでとても丈夫。贅沢なひと品。

漆器はバンバン売れるものではないから、そこに「こだわって」いるのは事業的に得策ではないのですが、だからといって絶対売れるものが分かる訳でもありませんしで…

自分がいいと思うものを扱うという事を「こだわり」と言い替えているとも言えますかね(苦笑)

テレビで放映されると、短い時間でたくさんの方の目に触れて、欲しいと思われる方から問合せが入ってくる訳で、品物の魅力は十分あるのだから、問題は私の発信力か、、、

明日からNHK-BS並みの発信力を手に入れたい、と思ってもなれる訳もなく、亀の歩みでも、身の丈の広報活動を続けるしかないのですなあ、、、

たまにこういう事を考えて、果てしない気分になりますよ、個人商店(寒い日は特に物思いしちゃうの、やですよねー

ところで、先日読んだインタビュー記事。
字幕翻訳の戸田奈津子さんは、20年鳴かず飛ばずだったとか。20年目の正直で『地獄の黙示録』に出会い、大ヒットし、仕事の依頼が増え、実績が積み重なり、今に至ったそうです。

鳴かず飛ばずの20年間、それしかやりたいことが無いから諦めることも浮かばず、次こそはと20年。そんな内容でした。

20年掛かっても、思った通りの結果が得られた戸田奈津子さんは、自分の翻訳家人生を振り返って後悔はしていない訳です。

もうひとつ。
「果てしない気分」は、持ち続けるのは苦しいが、忘れてしまえば叶えることも忘れそうです。だとすれば、苦しさみたいなものも、心の片隅に置いておくことが大事なのでしょうね…

(生きることは、楽だけじゃないですなあ、、、)

現代は寿命が延びて100歳も夢じゃないとか。
いま50の私はあと50年掛けて、どんなことを叶えていけるだろうか。そんな観点で見たら、いま果てしなく感じていることも、なんてことなくなる日がやってくるかもしれませんね。

--------------------
漆という素材も、100年掛けて徐々に強度を増し、そこから段々強度が落ちていく素材なんだとか。

大事に使えば一生モノと言われる由来のひとつ。どうぞ、お気に入りの漆器を見つけて、使ってみてください。

通販→https://goo.gl/VGzNy9
※**☆***★*※*☆**※★***☆※*★
和の心を贈る、伝統工芸と和雑貨の店
「暮らしを美しむ小道具の店 環」
03-6914-8050
http://www.wazakka-kan.jp/
環のFacebookページ いいね!よろしくお願いいたします
https://www.facebook.com/wazakka.kan
環のtwitter フォローよろしくお願いいたします
https://twitter.com/from_kan #和雑貨 #和小物 #江古田 #zakka #漆 #枯れ葉のお皿 #イッピン #木村正人 #津軽塗 #大好きな漆 #使って楽しんで