営業中。お客様から持ち込まれた七五三の晴れ着。洗い張りしてある生地で80代女性の思い出の品だとか。
広げて見ると、地模様が部分的に展開されており、柄や色の濃淡と相まって、表現の奥行きを感じます。眼福。
赤い上着の下には、この派手な内着を着たそうで、イメージとしては振袖を二枚重ね着。
上着振袖の袖裾から、この華やかな柄がチラリと出ている様子を思うと、目に綾、とても可愛らしい姿だつたろうなと妄想。
この複雑な柄と色合わせの感性、作る側だけでなく買う側の感性が円熟していた時代の着物は素敵。