梅雨もあけたので、そろそろ夏の風物詩、風鈴のご紹介。
ちりりんと鳴る高い音に涼を感じること、よくよく思えば不思議ではありませんか?日本人としての感性は、日本の風土や歴史の中で形作られたものだから、私達は当たり前に思っていてることが、案外独特な感性だったりいたします。
本日ご紹介の風鈴は、富山は高岡の鋳物メーカー、般若鋳造所作。主にお茶道具など風流なお品を作っている鋳造所。
鋳物といえば岩手・南部鉄器が有名ですが、富山・高岡は様々な金属の鋳物加工が得意な産地。素材が異なれば扱い方も異なりますから、高岡の鋳物は、南部とはまたひと味違います。
余談ですが、般若鋳造所は「吹分(ふきわけ)」という技法を継承しております。
吹分技法をざっくり説明すると、異なる金属を別々に溶かし、ひとつの鋳型に流し込みます。それぞれの素材のタイミングで冷えて固まる時に、混ざり合う境界の辺りで微妙な模様が浮かび上がるという技法。
実は、普段の生活の場では、見たことが無い技法かと思います。
日本の工芸は、こんな事が出来たらいいなと、様々な試行錯誤を積み重ねて発展してきた職人の世界。発想の豊かさを、作ることに落とし込むことの大変さを思うと、勝手に感動してしまいます。
そして、伝承や継承はバトンリレー。
誰もが出来るなら、そこら中で作られて見飽きているはずですから、般若鋳造所の技術の高さの現れかと思います。
さて、その般若鋳造所。
風鈴を作っております。
鉄、軽銀(アルミ)、真鍮の3つの素材で作られた風鈴は、それぞれ音が異なります。店頭では並べて陳列しているので、エアコンの風でそれぞれが鳴ると、まるでヒーリング音楽のよう。和みます。
鉄よりも高くて軽い音が軽銀(アルミ)
真鍮は鉄よりも耳に落ち着いて聞こえる音。
出来れば、3つ並べて音を楽しんで欲しいような風鈴です。
風鈴の形、モチーフは山ですか?と聞いたところ、意外な答えが返ってきました。答えはリンクの通販ページで公開(さて、何でしょうか?
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