江古田の空より愛をこめて~環便り

昭和の風情が残る街、六畳一間的な空気感が魅力の江古田にある、和雑貨屋の店主のブログです。江古田に遊びに来て下さい。

金工芸品の魅力と技術継承の困難さ


営業中。銀座の田中貴金属の2階には金工芸品が陳列されているのですが、偶然知って、見に行って、眼福。

 

金糸で作られた松の盆栽、ふくろうに仏像、どれも見事でしたが、一番感動したのが、金のおりん。仏具のアレ。それはそれはよい音色で、美しい余韻が長く長く、減衰することなく聞こえ続けるのに感動いたしました。

 

参考音声

 

鋳物ですか?とたずねると、鋳物ではなく手で打ち出して成型したものだとか。音も形も美しいものを作る職人さんは貴重とか。

 

説明してくれたスタッフの方から聞くと、素材が高価ということもあり、若い職人が美術品的な金工芸をやることも、続けることも至難の業らしく、想像はつきましたが、技術継承の困難さを感じて少し寂しい気分になりました。

 

ところで、田中貴金属は金やプラチナの売買がメイン事業ではなく、工業用の素材としての金やプラチナなど、貴重な金属を扱うのがメイン事業なんだとか(知らなかった…

 

金工芸の技術も、美術品以外へ転用出来れば生き残る道はあるのだろうか、その道はどんな業界、どんな方面なのかなと帰り道、妄想。

 

近いところを連想すれば、世界の宗教美術業界が思い浮かぶんですけど、つなぐ人がいないもんですかねぇ。

 

高岡鋳物のよい音色の小さいおりん、花のりん「チューリップ」

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